体重と体脂肪率が分っていれば 筋肉量(%)が簡易な方法で計算できます。
人体の構成(体組成)を中心から骨、肉に分け肉の部分は筋肉と脂肪と臓器他から成り立っていますが脂肪以外の骨・筋肉・内臓の部分は除体脂肪ですがこれの半分が筋肉だと推定して計算します。
筋肉量は体重に体脂肪率をかけて脂肪量をだして、それを体重からひくと除体脂肪量が
算出できます。その除体脂肪量を2でわったのがおおよその筋肉量となります。
、それを体重でわって、百をかけたのが筋肉率となります。
(筋肉量には 筋肉量 = 体重−脂肪量−骨量として計算しているものもあります、
その場合 骨量は2kg強で筋肉量は多くなります。 )
例えば 体重58.6kg、体脂肪率 19.5%。 の人(実は私の最近の数値)の
筋肉量 = 23.6kg 筋肉率 = 40.3%となります。
(体脂肪量 11.4kg、骨+内臓+筋肉量 47.2kg)
(体重)×(体脂肪率)=(体脂肪量) 58.6kg×19.5% = 11.4kg
(体重)−(体脂肪量)=(骨+内臓+筋肉) 58.6kgー11.4kg = 47.2kg
(骨・内臓・筋肉)÷2=(筋肉量) 47.2kg÷2 = 23.6kg
(筋肉量)÷(体重)=(筋肉率) 23.6kg÷58.6kg×100 = 40.3%
【註】上記は体脂肪率を測定できる体重計で測ったものです。
体の脂肪は電気は通さないが水分やタンパク質は電気を通すので、足裏から手まで微量の電気を流し脂肪の量により電気抵抗(インピーダンス)が変化するのでそれにより体脂肪率を算出しています。
私の体重計は5年以上も前のものなので精度に問題があるかもしれないと思い、毎日通うフィットネスクラブでも測ってみました。
それによりますと体脂肪率がもう少し高く 22.9% で上記の方法で計算すると筋肉量は
38.6%(22.6kg)となります。どちらも40%前後でほぼ整合性があると考えられます。
なお フィットネスの体脂肪率 22.9%の測定装置では筋肉量は43.1kgとなつていました。
いずれにしても筋肉量は実測されたものではなく、性別や身長などの違いを集めたテーターの数値を使って体脂肪率から回帰的に推測した数値なので、測定する器械により違いがあり、同じ器械でトレンドを見るのが良いようです。
★基礎代謝を筋肉の増加により高める
基礎代謝とは安静時というか(快適な場所で空腹時横たわる)何も動作していない生きているだけに消費する熱量で一日の消費カロリーの70%位を占め、残りの30%位が運動と食事のために消費される熱量です。 心肺・肝臓・腎臓・脳・神経等のただ息をしているだけで消費するエネルギーが基礎代謝です。
10代がピークで男性1200kcal〜1600kcal女性1000kcal〜1300kcalが大凡の基礎代謝量です。この基礎代謝量は筋肉量と体重に比例しますので体重の増加が筋肉量の増加によるものか(代謝率が増加)脂肪の増大によるものかが
ダイエットや健康の維持・増進にとって重要です。
体温も比例関係にあり、体温を上げることが基礎代謝量アップにつながります。 無理なダイエットにより、脂肪と一緒に筋肉量を減らせば基礎代謝が減り健康阻害の原因となります。
脂肪を減らし筋肉を増やすには、筋肉を使う運動をするしかありません。
基礎代謝をあげれば脂肪が燃焼しやすい体になり、筋肉が増えるという循環がてきます。
基礎代謝量計算には下記のハリス・ベネディクト方程式(Harris Benedict equation)がよく用いられています。男女で違うのは女性が妊娠に備えるため脂肪が多い体質になっているからのようです。
男性:66.47+(13.75×体重)+(5.0×身長)−(6.76×年齢)
女性:665.1+(9.56×体重)+(1.85×身長)−(4.68×年齢)
ここで例をあげて、57kg 160cm 71歳の男性の場合(実は小作りの男性=私の場合です)をハリス・ベネディクト方程式で計算してみますと
cf;
@66.47+(13.75×57)+(5.0×160)− (6.76×71)
66.47+ 783.75 + 800 − 479.96 = 1170 Kcal となりますが、下記Aの日本人の
男子70歳以上の基準値より5%ほど低い数字となりました。
A日本人の食事摂取基準(2005年版)による基礎代謝量 は = 1230 Kcal
となっています。
男子70歳以上の場合ですが、せめて前期と後期高齢者位に分
けるべきです。厚生労働省へ苦言を申し上げたいところです。
B上記の基礎代謝基準率に体重をかけると 21.5×57 = 1225 Kcal
基礎代謝基準値(kcal/kg/日)=基礎代謝基準率<性別・年齢>
に自分の体重をかけると大まかな基礎代謝量が計算できます。
しかし脂肪の多い人間ファグラか否かは分りません。
CフィットネスクラブのInBodyというマシンで測定したもの = 1353 (代謝率=22.9)
この基準値は基礎代謝量が 1220 で基礎代謝率 20.68 である
が70歳以上のというデータによるものかもしれない。
基礎代謝基準値と基礎代謝量
|
男性 |
女性(妊婦、授乳婦を除く) |
年齢 |
基礎代謝 基準値 (kcal/kg/日) |
基準体重 (kg) |
基準体重での 基礎代謝量 (kcal/日) |
基礎代謝 基準値 (kcal/kg/日) |
基準体重 (kg) |
基準体重での 基礎代謝量 (kcal/日) |
15〜17 |
27.0 | 58.3 | 1,570 | 25.3 | 50.0 | 1,270 |
18〜29 |
24.0 | 63.5 | 1,520 | 23.6 | 50.0 | 1,180 |
30〜49 |
22.3 | 68.0 | 1,520 | 21.7 | 52.7 | 1,140 |
50〜69 |
21.5 | 64.0 | 1,380 | 20.7 | 53.2 | 1,100 |
70以上 |
21.5 | 57.2 | 1,230 | 20.7 | 49.7 | 1,030 |
※1 厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2005年版=最新版)・・・・2010年版策定中
※2 1〜14歳までは省略しました。
★ロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome)とは
このロコモティブどこかで聞いたことがある・・SL=蒸気機関車 (steam locomotive) のことだった。 移動という意味があり”移動症候群”というのがその意味だ。
要するにひとりで起き上がったり歩いたりできないことなのだ。脳・神経・筋肉・軟骨・骨等全ての組織・器官が正常でないとこの動作ができず加齢による運動器の老化が原因であるがスクワッドや片足立ちのダイナミックフラミンゴ等のロコトレの運動によりに防止がはかれる。足腰の障害が運動不足を招きさらに足腰が弱り、それが全ての臓器に及んで遂には寝たきりになるというの悪循環の連鎖がおこり、メタボリックシンドロームよりも恐ろしいシンドロームだ。
このシンドロームも筋肉の鍛錬・強化によって防止でき、筋肉の運動が骨の強化にも繋がり
下肢の関節障害 や 骨粗鬆症の予防ができる。
Link;ロコトレ動画
Link;高齢者の運動におけるリスク管理
★スロートレーニング
スロートレーニングは最初に遅筋を動員し、次いで中間筋、そして速筋のパワーを引き出す動作になっている。つまりこの動作によりすべての筋肉をバランスよく鍛えることができる。素早い動作のウエイトでは速筋のみが鍛えられるが他の筋肉の鍛錬が十分になされないため動作が逆に鈍くなることがある。
スロートレーニングの動作は一回当たりは時間をかけながら行うが、素早い動作でのウエイトほどの回数をこなす必要はなく、結果的には短時間でのトレーニングですむ。また、遅筋の鍛錬は基礎代謝率を上げ、体脂肪の燃焼に非常に効果的であるため、引き締まった身体を造るのに適している。
wikiより作成